縁結びの神 出雲大社
縁結びの神・福の神として、全国の人々に親しまれている出雲大社は「大国主神」をおまつりし、本殿は国宝になっており、日本で最も古い神社建築の形式をもった大社造りで、伊勢神宮の神明造りとともに代表的な神社建築です。正面の拝殿は、昭和34年に再建された桧造りの美しい色艶と長さ8メートル、重さ1500キロの大しめなわが参拝客の目をみき荘厳さに思わず気が引き締まります。
拝殿の奥が大国主神を祀る、国宝出雲大社本殿です。本殿は、瑞垣・玉垣に囲まれていて、瑞垣の門を八足門といい普通一般にはここから拝します。正月5日間はこの門が開かれ、楼門前で参拝出来ます。瑞垣の外にそって右に行くと長い社殿があります。これを東の十九社、左にあるものを西の十九社といい、旧暦の10月11日から17日まで、全国の神々が出雲大社に集られ、いろいろな神議りをされると伝えられ、その際の神々の宿舎となる社殿です。
他の地方ではこの月を神無月といい、出雲地方では、神在月と呼びます。この社殿をすすむと、神殿、素鵞社、氏社、庁の社と続きます。また、境内の松、杉などの枝に良い縁が結ばれますようにとの願いを込めたおみくじが結ばれ、まるで白い花が咲き乱れているようです。
「結び」のみちから
だいこくさま」と申せば、出雲の神さま、出雲の神さまといえば「縁結びの神さま」と申しますが、この「縁結び」ということは、単に男女の仲を結ぶことだけでなく、人間が立派に生長するように、社会が明るく楽しいものであるように、すべてのものが幸福であるようにと、お互いの発展のためのつながりが結ばれることです。
だいこくさまが「福の神」と慕われ、すべての人々から広く深く信仰をおうけになっているのも、この「むすび」の御霊力(みちから)、いいかえれば、愛情を私たちに限りなく、そそいで下さる神さまであるからです。
出雲大社の5~6月のお祭り
| 5月1日 | 月始祭 | |
|---|---|---|
| 5月10日 | 宮記念祭 | 昭和28年のこの日、本殿遷座祭が奉仕されました。この記念すべき日を忘れず、大国主大神さまの「みこころ」に感謝申し上げます。 出雲大社では現在「平成の大遷宮」の準備計画を致しております。 →出雲大社平成の大遷宮 |
| 5月13日 | 例祭前夜祭 | |
| 的射祭 | 例祭に先立ち、拝殿では的射祭が斎行されます。銅鳥居前の松の参道では神職により弓が放たれ、邪物を祓って境内が祓い清められます。 | |
| 5月14日 | 例祭 | 出雲大社の祭典の中で最大の重儀であります例祭は「大祭式(たいさいしき)」にて斎行されます。宮司以下神職たちは前夜より潔斎(けっさい:心身を清めること)を行ない、年に一度、この例祭の時にしか着さない正服(せいふく)に身を包み、厳かな雰囲気の中、盛大に例祭がお仕えされます。勅使により、天皇陛下よりの御幣物が奉られ、宮司により本殿内、大国主大神さまの大前にお供えされます。この例祭は明治以前まで「三月会(さんがつえ)」と称され、旧暦3月1日より3日まで盛大にお仕えされており、古い記録には「山陰無双の節会、国中第一の神事なり」との記述が見えます。明治4年の神社制度改正によってこの「三月会」の名は廃され、同5年より「例祭」として旧暦3月1日から3日に斎行されていましたが、同19年5月14日よりこの日を例祭日と改めました。これは同4年5月14日に官幣大社(かんぺいたいしゃ:現在は廃止されましたが当時最も位の高い社格)に定められたのを記念してのことでありました。 |
| 5月15日 | 例祭二之祭 | |
| 神輿渡御祭 | 本殿より大國主大神さまの御神霊を神輿にお遷しし、馬に乗った神職を先導に、地元の氏子が神輿をかついで大社町内を練り歩きます。愛らしい華やかな衣装に身を包んだ稚児行列が加わり、盛大な行列に花を添えます。 | |
| 5月16日 | 例祭三之祭 | |
| 出雲屋敷感謝大祭 | 平成15年10月3日、天皇陛下・皇后陛下には出雲大社を御親拝あそばされ、皇后陛下には「出雲大社に詣でて」と御題されて「国譲り祀られましし大神の 奇しき御業を偲びて止まず」との御歌を賜りました。 この日本を美しく国づくりなされ、生きとし生けるもののイノチの幸栄(さきはえ)を結ばれた大国主大神さまのミハタラキを、皇后陛下には「奇しき御業」と尊崇敬拝なされて「偲びて止まず」との“御皇室のお祈り”となさいました。出雲屋敷感謝大祭は、この御歌を賜りましたことを記念し、御皇室のお祈りに稽古させて戴くべく、昨年よりお仕えされている祭事です。人々の暮し-衣食住の基礎をお開きになられました大国主大神さまは、亦の御神名を「所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ)」「大地主大神(おおとこぬしおおかみ)」「国作之大神(くにつくらししおおかみ)」とも称えられ、祈り継がれています。この御神徳を仰ぎ、住宅等の建物、また井戸を築く際、大神さまへ平安を祈願する地鎮のお祭りを「出雲屋敷」と祈り継いで、代々の國造が専らにその神事をお取り次ぎしてきました。「出雲屋敷感謝大祭」は「出雲屋敷」にて日々の御守護を戴かれます皆様方が神恩感謝の祈りを捧げ合い、年々のヨミガエリの御力を戴く祭事です。 | |
| 5月18日 | 御神楽祭 | |
| 6月1日 | 月始祭 | 月始祭を奉仕した祭員は本殿より退出し、そのまま荒垣東南の小門から東に約50メートルのところにある「出雲の森」に参進します。出雲の森から銅鳥居横の「御手洗の井(みたらしのい)」に至るまでの道筋には立砂が盛られ、真菰が敷かれ、その上を御幣を持った國造が歩かれると、氏子はじめ参拝者は競ってこの真菰をもらい受け家に持ち帰ります。おまつりに真菰が用いられることから、凉殿祭は「真菰の神事」ともよばれています。この真菰は、悪い病気や害虫を退ける「みしるし」としての信仰があります。 この凉殿祭を一つの区切りとして衣更えを行い、出雲地方ではやがて暑い夏を迎えます。 |
| 凉殿祭 | ||
| 6月4日 | 甲子祭 | 甲子(きのえね)とは、十干の「きのえ」と十二支の「ね」にあたる日です。農作物が無事に、大いに成育するように大国主大神さまにお祈りいたします。 |
| 6月30日 | 大祓 | まもなく迎える夏の暑さを元気で乗り越せるようにと願いをかけてお祓いをします。國造以下祭員が大祓詞奏したのち、祭員参列者は配られた切麻(きりぬさ・麻を細かく切ったもの)の包みをあけて、それを自らに振りかけて心身を祓います。大祓は6月30日と12月31日に行われますが、この日の大祓は「夏越し(なごし)の大祓」ともいいます。 |
